国内で感染が拡大している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、中国・武漢から持ち込まれたウイルス株(武漢株)ではなく、武漢株が変異しヨーロッパで流行しているウイルス株(ヨーロッパ株)であるとの調査結果を、国立感染症研究所が発表しました。
感染研は、国内の患者562人から採取したウイルスのゲノムを解析しました。すると、1~2月に中国から入り込み、各地でクラスターを発生させた武漢株の第1派は抑え込んだものの、欧米経由のヨーロッパ株の第2波が国内の感染拡大を引き起こした可能性が高いことが明らかになったのです。
感染研は「渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由で第2波の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播した」と指摘しています。
調査結果の詳細はこちら>>> 「新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査」
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